壁ぎわ税務官

壁ぎわ税務官

県庁の新人税務課員が特別徴収課、通称取り立て屋の悪名高い先輩にしごかれながら、税金滞納の裏側のさまざまな人間模様に直面してゆく。その名も石上正直というまじめな新人（筒井道隆）が県庁税務課に配属され、鬼のような取り立てと新人しごきで恐れられる鐘野成樹（いかりや長介）の下で働くことになる。借金と滞納に苦しむ零細企業主に闇金融をおどして低金利で融資させたり、隠し金をあばくためレストラン主の首を絞めたり銀行支店長を窓からつき出したり、暴力団顔負けの強面の鐘野だが、不正滞納とたたかうことで民主主義を壁ぎわで守るのだという信念は悪とばかりは思えない。そんな鐘野と正直が、ある薄幸な女性のため、県知事の息子の結婚式をぶちこわしに取りかかる。その裏にも大きな脱税が隠されていたのだ…。

#邦画