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ドラマスペシャル「遺恨あり〜明治十三年 最後の仇討」

ドラマスペシャル「遺恨あり〜明治十三年 最後の仇討」

明治5年。廃藩置県で武士は家禄を失い、士族という名の失業者になった。16歳になった六郎(藤原竜也)は、なか(松下奈緒)と力を合わせ、下手人を調べ上げていた。父を殺したのは一瀬直久(小澤征悦)、母を殺したのは萩谷伝之進(岡田浩暉)であると…。だが、助太夫は早々に仇討をあきらめ、四郎兵衛も「仇討など忘れろ」と六郎を諭し、下級役人の職を得て東京に出て行った。ひとり仇討への思いが捨てられず、黙々と剣の稽古を続ける六郎に、一瀬が東京へ行くという噂が届く。太政官の役人となるのだという。仇討決行を決意した六郎は、父の形見の脇差を手に、早朝、藩境の峠道に身を潜めて一瀬を待つ。だが、一分の隙もない物腰の一瀬を見て、六郎は身動きすらできず、情けなさに身を震わせる。次第を聞いたなかも、また「うちも悔しかです…」と静かに涙を流すのだった。そして、明治6年2月7日、太政官は“仇討禁止令”を発布。これ以降の仇討は謀殺の罪として、死罪にされることになった。

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